| スペインパビリオンのご案内
スペインパビリオンが位置するのは、「グローバル・コモン3」。フランス、ドイツ、イタリアなど、地中海地域が集まるエリアです。パビリオンは、主催者によって認められた最大サイズの5モジュール。各モジュールのサイズは、幅18メートル、奥行18メートル、高さ9メートルです。なお、床面積の50%を上限に、中2階のフロアを作ることが認められています。
スペインパビリオンの床面積は、18×18×5=1,620平方メートル。それに中2階の810平方メートルが加わり、総面積は2,430平方メートルになります。
パビリオンの設計は、横浜港大さん橋国際客船ターミナルのデザインで有名な、建築家のアレハンドロ・ザエラが手掛けました。コンセプトは、イスラム教文化とユダヤ・キリスト教文化の融合。スペインには、何世紀にもわたってこれらの異なる文化が共存してきたという歴史があり、その融合こそが、スペイン文化を形成してきたといえます。アレハンドロ・ザエラは、このような歴史的背景を建築的・造形的な観点から見直し、また現代的な解釈を加えて、新たなデザインを生み出しました。
外観:パビリオンの外側は、ポーチとなる幅3メートルの空間を残して、カラフルな斜め格子窓が、ぐるりと取り囲みます。これは、「セロシア」という、スペインで人気のある伝統的な建築様式をモデルに考案されました。こうして作り出された「外」と「内」の境界では、格子によって和らげられた光が優しく満ちて、ポーチを通る来場者を温かく包み込みます。外部と内部を峻別しないこのようなスタイルは、京都の寺院など、日本の伝統的な建築にも通じるものがあるのではないでしょうか。さて、斜め格子窓が描く幾何学的なラインは、実は3種類の、それぞれ異なる六角形の穴あきブロックを何千個も組み合わせたもので作られています。その素材は、陶器です。実は陶器は、昔から、そして現在でも、スペイン建築に欠かせない、とても重要な素材なのです。今回はスペインで陶器のブロックを作り、それを名古屋まで運び込みます。スペインの「土」に直に触れることで、私たちが生きる大地や文化を、身近に感じていただければと思います。そういえば、会場にもなっている瀬戸市は「やきものの町」として知られますし、また、日本は陶器の本場でもあります。内外の区別をあいまいにする建築様式、そして陶器というふたつの共通項をもつこのパビリオンの外壁は、両国の文化が出逢う場所として、とてもふさわしいのではないかと自負しています。
内部:パビリオン内部は、ロマネスクやゴシックの大聖堂をモチーフとして設計されました。中央に位置するのは、「プラザ」。ドームの頂を目指して上方へと広がりゆくその巨大な空間は、見るものを圧倒します。そして、大聖堂なら身廊にあたるこのスペースを取り囲むように、小規模な展示室が配置されます。大聖堂なら礼拝室、あるいは宝物展示室にあたりますが、このパビリオンでもまた、芸術、音楽、グルメ、スポーツ、科学など、現代スペインの「宝物」が展示されることになります。各展示室は、それぞれ「プラザ」と直結しており、自由な出入りが可能です。またそれぞれの展示内容は異なるテーマで構成されていますので、お好きなものを、お好きな順番でご覧いただけます。展示室は、「イノベーション」、「ドン・キホーテの世界」、「実り豊かな大地」、「現代のヒーローたち」、「フィエスタ」の5つ。さらに、スペインの文化をより楽しんでいただくためのタパス・バーやショップも、このスペースにあります。
テーマ別スペースの名称は:イノベーション、ドン・キホーテの世界、実り豊かな大地、現代のヒーローたち、フィエスタ。また、タパス・バーやショップを楽しむこともできます。
中2階:こちらには、事務室や応接室、また多目的スペースが設置されます。 |